第1420例会 大山

下松八重 清幸

長崎から8名、現地で吹野さんと伊達さんが合流し、山岳会会員総勢10名、我が会の冬山山行としては久々大人数である。
金曜日の夜出発するので、10日(土)早朝に大山寺に着くことになる。以前は下山キャンプ場の駐車場で仮眠していたけど、一昨年頃から冬場は閉鎖されている。
客が少なく除雪にかかる費用との採算が合わないのが理由らしい。
 今回は槙原駐車場で仮眠する予定だった。ところが、吹野さんから「尾高の家を使って良いですよ。」とのメールが届き遠慮なく甘えることにした。
 午前3時過ぎに吹野邸に到着。3時間ちょっとの仮眠だったけど、当然、車の中とは大違い。「吹野さん、有難うございました。」
 吹野邸を8時に出発、大山寺の駐車場で鹿児島から来た伊達さんと伊達さん友人の花村さんと合流する。途中、大山寺で下関山岳会の8名と合流、総勢19名で元谷に到着した。早速、テン場作り開始、立派なテン場が出来た。
 昼食をとり、別山尾根下部を目指し1時に雪上訓練に出発、傾斜がやや急になった所で訓練を開始した。とにかく、殆どの人が始めての状態。下関山岳会の山根さんにお願いして指導してもらった。
 スリングでオートブロックを作りメインロープに繋ぐ。5〜6人がアンザイレンして雪の急斜面を登って、雰囲気を味わった。訓練は2時間程度しかできなかったけど、初めての人には十分役に立ったと思う。「山根さん有難う。」

2/10 8:00
吹野邸発

元谷の設営

SAC山根さんの
研修

アンザイレン
 テン場には16時過ぎに帰着。今夜のメニューは“キムチ鍋”。5人用のテントに10人入って「乾杯!」。メインディッシュの他にも色々つまみが出てきて、結構楽しんだ。明日が本番なので少々抑えて、二つのテントに男女それぞれ別れて10時頃就寝した。
 11日(日)5時起床、八合尾根と別山尾根の2パーティーに別れ、8時少し前に元谷を出発した。

八合尾根組:会員7名及び下関山岳会8名外1名
別山尾根組:会員3名

ここからは、別山尾根の話。
 3人は先行パーティーのトレースを別山へと向い、そろそろ取り付きらしい所まで来た。でも、去年下見に来た所より少し東側だったので「変だな?」と思いながら「ま、良いか」と、即決断。後で「別山中央稜」であることが分かった。
ガスっていてあまり天気は良くないけど、視界は100mくらいありそうだ。
 吉村さんがトップで、田尻さんと小生が続く。先行パーティーがあり、途中待ち時間が有ったけど、7ピッチくらいで別山頂上に着いた。ナイフリッジで右も左も切れている。晴れていたら気持ちよかった?かも知れないが、幸いガスっていて何とか突破する。田尻さんは約15mを馬乗りになって突破。(写真が無くて残念)
 別山の山頂の下降点には約20mのフィックスロープがあり、それでアップザイレンして下る。それから暫く行った所から、コンティニュアスとなり、もう安全だ。夏山登山道の稜線まで順調に進み、16時頃稜線に到着し、お互いに握手をして別山中央稜の完登を祝福する。腹は減っていたけど寒いし、天気は悪いのでさっさと片付けて下ることにする。
 六号目の小屋から、真っ直ぐ元谷を目指す。(六号尾根のこと)17時ごろ元谷に無事到着した。
 八合尾根組は、一部のメンバーが帰ってきている。話によれば、途中七合尾根に変更したとの由、そのまま八合尾根を行ったメンバーが未だ帰って来ない。心配して、城代君(下関山岳会のリーダー)に電話したら、たった今稜線に到着したとの由、一安心した。

別山中央稜

トップを行く吉村

別山山頂の
ナイフリッジ

登攀終了
後は、夜の宴会。
 伊達さんと友子ちゃん(下関山岳会の人)がわざわざ大山寺まで調達に行ったビールで「乾杯!」下関山岳会と長崎山岳会の合同山行の成功を喜びながら全員で楽しんだ。詳細はご想像にお任せします。
 翌日は、5時起床、大山の稜線をバックに全員で記念写真を撮り、元谷を後にした。
 途中、庄原で温泉に入って、21時ちょっと前に長崎に到着した。

宴会

記念撮影
コースタイム
2/9  19:00田尻邸発−
2/10 03:15 吹野邸着 (仮眠)
07:00起床
08:00出発
08:40南光川原駐車場着
09:00歩行開始
10:30元谷着テント設営
12:05昼食
13:00雪上訓練へ出発
15:30ごろ?撤収開始
16:10テント着(元谷)
22:00?就寝
2/11 05:00起床
07:49出発
15:30八号尾根班は1490m地点でタイムアウト。途中下山開始
17:30テント着(元谷)宴席
12:00就寝
2/12 05:00起床
07:50準備完了写真撮影
08:10出発(元谷)
09:15南光川原駐車場
09:30駐車場発
庄原かんぽの郷で入浴などはさんで20:40ごろ田尻邸へ到着