第1398例会報告

田尻 忍

今回の例会は県外会員の吹野さんよりアドバイスを受け大山周辺の雪解け後の花を見に行こうと、計画する。
5月2日(火)
 夕方4時35分 田尻宅を2台の車で出発する。長崎道〜中国道と高速道路を走り続け
 米子自動車道の上野PAを仮眠場所とする。当然の如くテントを張る(PA内でテントを張るのは?)。夜中の1時に7分で設営完了。
5月3日
 6時起床、天気は上々五分で撤収完了、PAでの仮眠はうるさいのが玉に瑕、蒜山高原SAで朝食を摂る。
 蒜山インターを出、道の駅「風の家」で吹野さんと時間通り8時前に落ち合う。
 4年振りであろうか、今日の目的である蒜山の花を見る為、中蒜山の登山口であり下山口でもある塩釜の駐車場に車1台を置く。
犬挟峠に2台を駐車し登り始める。蒜山高原の背後のなだらか山と思っていたが下蒜山頂上迄は結構急な尾根道で寝不足の身体には堪える。
唯3合目辺りよりイカリ草が顔を出し、7合目辺りでショウジョウバカマ、カタクリと華やかになる。スミレは白、紫、黄色と登山道に切れ目無く続く。北斜面には少し雪がカサブタ状に残っている。
 10時35分下蒜山着、快晴、日本海は少し霞んで見える。10時55分頂上発、伝説にある
 大男が峠を跨いだ際フグリを打ったと言うフングリ乢を少し登った処で昼食とする。
 風が通る気持ち良い桧林の中、パン、サラダ、ハム、焼ブタ、ジャムと品数の充実した昼食である。中蒜山頂上に1時20分着、此処より見る大山は例年より雪が多く流石山陰の盟主として他と違う山容の貫禄で良く見える。
 中蒜山の下りも登るのが嫌になるだろうと思わせる程の急な下りで膝に堪える。但しカタクリの花が小規模であるが群生が見られ月報表紙を飾る位はある。
塩釜の駐車場より犬挟峠の駐車場に車取りに戻る。
 鏡ヶ成経由で大山環状道路を走り大山寺の下山キャンプ場に着く。途中、明日の予定を考え文殊堂に車1台をデポする。
道路沿いは連休とゆう事で車も混雑している。幸い駐車場には車が置ける。4時は優に過ぎていたが、明るい夕暮れの中八宝菜、サラダ、煮物等今日のディナーはかなり豪華。9時過ぎには就寝、星が綺麗だ。

中蒜山
5月4日(水)
 5時起床、テントより顔を出すと黎明に快晴の予感。
6時朝食、7時30分に出発、大神山神社の日本一長い天然石の参道を歩き神社の今が満開の桜を愛でる。
 下宝珠越より宝珠尾根を中宝珠越〜上宝珠越と行く。大山北面は雪も多く十分雪渓の様子を楽しめるが、屏風岩は6年前の鳥取地震での崩壊の影響か往年の姿は見る陰も無い。
このルートは殆ど行きかう人も無く公園指導員と会うのみ。夏道ルートは人の行列、上宝珠越から残雪と潅木の斜面をトラバースしユートピアの小屋に着く。
其の時毛勝三山組より無事下山した諭旨下松八重君より携帯に連絡ある。我々も気分取り直し周りを見回すと沢筋には雪も残っており気分はアルペン気分、ましてや快晴、天気の良さに気持も盛り上がる。
 昼食後は今回のメインである振子沢の下りであるがリーダーとしては雪上訓練未経験者が2名程おり経験者も久しく雪上から離れており天気と体調を考えての決定と思っていたが、残雪の状況と天気と気持ちの盛り上がりに、下りを決める。
 下りは最初急で中パッパ、滑り落ちた人もいるが想定内、後は快適に雪上を歩く。気温が上りザクザク渓谷内響く様だ。他に人は無。
 振子沢と本谷の合流点に1時50分着、駒鳥小屋横を2時15分通過し残雪が残るブナ林を鳥越峠目指しひたすら登る。先人のトレースが有り難い。
鳥越峠3時10分着、深としたブナ林の中を少しゆるくなった残雪を踏みしめながら進む。車と人が見えるとそこは鍵掛峠の登山口、文殊越の分岐を見失った様だ。
文殊堂にはヒッチハイクし車を取りに行く。
 下山キャンプ場にて荷物を撤収し今夜の宿である吹野邸へ向かう。途中、山の垢落としに米子ハイツに寄る。郵政関係の施設なのか連休に関らずユックリと入浴できた。
 久し振りの屋根付でのユックリする。特に汗かき後ビールは何者にも変えがたい。旨い旨いの連続である。
夕食は昨日に負けないくらい豪華な鍋料理に舌鼓をうつ。其の内と世帯主であるダンナさんが帰ってくる。
 久しぶりに機関銃トークを楽しむが話の途中に機関銃の焼け付けと酸欠が有り少し歳をとったかなと感じる。

宝珠尾根へ

屏風岩をバックに

振子沢上流

鳥越峠付近
5月5日(木)
 吹野邸をNHK朝ドラに合わせて8時35分に出発し米子道、中国道、九州道、長崎道と高速道路をひた走る。車中はお喋りか、車外の桜、ミツバツツジ、薄緑から九州のモッコリと濃い緑の変化を楽しむ。
川登SAで精算と解散をし、長崎へ着いたのが午後6時15分。運転手の皆さん本当にご苦労山でした。
参加者:会員8名、会員外1名 計9名。