第1379例会「年末年始の山〜大山下見山行」

窪田 紀幸

長崎を出発するときに降出した小雨は大山までついてきた。10月8日朝4時30分、川床に駐車したデリカの中で現地集合の吹野さんを待ち仮眠をとる。明るくなって吹野さんがやってきた。風邪気味だそうで明後日からの屋久島行きのため今回は同行しないとのこと。準備してもらった食材を受け取り、温かいコーヒーの差し入れを有難く頂く。下山してからが楽になるので、吹野さんの車を使ってデリカを下山キャンプ場に回送させてもらう。
回送後、改めて戻ってきた下松八重と合流、吹野さんを見送ったあと、船上山に向かって歩き出す。歩き出してすぐ橋口の足が調子悪くなって持病の薬を飲み、歩きながら様子を見る。薬のおかげで問題なさそうである。
 今回は年末年始の山行の下見が目的である。正月には辺り一面雪の下であることを想像しながら目印の赤布を結わえ付けていく。
 合羽を着るほどではないが林の中しずくが滴り、稜線では霧状の小雨に打たれる。結局、合羽は着用しないままずぶぬれになり、小屋でパンツ一枚になって一張羅の合羽を羽織って過ごす。誰かさんは濡れたパンツをガスバーナーであぶって乾かす一幕も(こんがり焼けなくて良かったよ)。
 今回のルートは、4年前(2001年10月)の船上山から大休小屋を辿るルートと、同年12月暮れの大休小屋からユートピア小屋を辿るルートのミックスである。ずいぶん前に来たためか、ルートの記憶が曖昧で時間の感覚が麻痺、覚えているのは酒を飲んだだけ(?)。ただ、前来た時はずいぶん長い間歩いた気がしたが、今回は割りとあっけなく踏破することが出来た。
 二日目の夜は、勝間ケルン塗装登山でやってきている下関山岳会の待つ元谷避難小屋にて合流し、ご馳走になった。ありがとうございました。
 まだ大山の秋は序の口で、緑から黄葉への切り替わりの時期。ナナカマドは真っ赤な実をつけており山に映えている。天然記念物のダイセンキャラボクも甘い実をびっしりと付け味わいも格別。この時期の秋の大山お薦めです。

参加者:会員5名
コースタイム:
10/8:雨 船上山登山口9:30〜10:19船上神社10:30〜12:40勝田山〜13:27甲ヶ山13:38〜14:50矢筈ヶ山〜15:30大休小屋
10/9:曇のち晴 大休小屋10:00〜10:35野田ヶ山10:45〜11:07親指ピーク〜12:02ユートピア小屋12:20〜13:25元谷避難小屋
10/10:曇時々雨 元谷避難小屋6:25〜6:45大山神社〜7:15下山キャンプ場