第1364例会 大崩山地 アケボノツツジに会いに

栗崎 千栄子

5月号が届いた。表紙はアケボノツツジ(昨年の)。行きたい!見たい!心から思った。
今まで何回かのチャンスに行けなかった。ゴールデンウイークは長崎に居る。法事も終わる。5月3日―5日は自由だ。リーダーにメールする。
3日早朝3時、目覚ましより早く起きた。西川夫妻の車で4時出発。るんるんだ。明けていく空を見ながら、高速をひた走る。山は昨夏のスイス以来歩いてない上、昨夜から急に腰痛が出て、ひょっとすると下で留守番かなとも思うが、いつもの調子でケセラセラ。
今回は民宿だ。名前は猪鹿庵。予約の時イノシカアンと読んで、電話したらチョロクアンだったので、皆で大笑い。鍵の開いていた庵に食料品だけ下ろし、登山口へ。
駐車場までの林道がジェットコースターなみ。新車で車高の低い西川車は慎重に進むが、相当に車を傷つけてしまった。ダンナさんの運転に奥方の指示が飛ぶ。うまくいくと「お父さんウマイ!カッコイイ!」うまくいかないと「〜〜〜」車の中が漫才だ。
傾山への道で初めてアケボノツツジに会う。写真で見てはいたが、風にそよぐ柔らかで清楚な花びらは、何とも形容しがたい。枝に葉はなく花びらだけがたくさんついているが、青空に透き通るような花びらは、ピンクの色も濃淡いろいろ。感動!!腰の痛みも忘れてしまった。
又歩く事でリハビリになったのか?次の日は軽くなり翌々日は完全に治っていた。傾山―三ツ坊主の花が多いと聞いて降りてみた。確かに多かったがキリが無い。制限時間になって戻る。
民宿は食事の支度も早く出来て、風呂にも入れて快適。50才過ぎたら定宿にしたい所だ。
5月4日今日も快晴。五葉岳に登る。すぐに白い一重の山しゃくやくに出会う。昨年より少ないらしいが、私には山の斜面の群落は充分に感動的。どうしてこうも山の花は清らかなのでしようか?余分な物がないからかな。
この登山道にもミツバツツジと共にたくさんのアケボノツツジがあった。但し今年は少し花が遅いらしく、蕾も多かった。山頂近くで山しゃくなげにも会う。これもまだ蕾が多く満開ではないが、木になっていて町で見る小さな株とは違い、大いに楽しむ。
花々に囲まれた山道は行き交う人とも、笑顔で会話も弾む。夏木山―頭巾山経由で駐車場に戻る。花を充分に堪能した二日間でした。リーダー始めいつもの仲間とのやさしい時間を、有難うございました。