第1356例会 大山(行者尾根〜弥山往復)

吹野 洋子

  11日9:00大山寺で長崎の人達と合流、初めての人あり、十数年振りの人ありで、うれしい対面の時だ。
9:45大神山神社でSAC(下関山岳会)の人達に追いつき、いっしょに元谷へと向かった。
10:30 元谷着。北壁上部はガスがかかっていたが、しばらく、明日のルートについて話しながら、眺めていた。
そして、元谷小屋の上にテント設営、その手際の良さに、今さらながら感心した。
12:30手早く昼食を済ませ、B隊は明日のルート工作。A隊のN吹野はわかんをつけて、あたりを1周してみる。
次にNさんはアイゼンに換えて、歩いてみた。そしてSACのテントに行って、明日の行者コースのパーティの人達と自己紹介、山の話をして親しくなった。そうしている内に、B隊の人達が帰ってきており、16:00から飲みながらの夕食、18:30就寝。
 12日4:00起床。7:15A隊出発。行者尾根をわかんをつけて、ピッケルの使い方やラッセルの仕方を教わりながら、登っていったが、ベテラン揃いで、とても気持ちよく行動できた。
六合目の夏山登山道に入った頃、幸運なことにガスが晴れ、三鈷峰、北壁が姿を現し、冬は神々しい気がすると思った。
ここでわかんをはずし、アイゼンを装着した。人が多くて行列になり、ゆっくり登っていった。
10:30頂上着。自然にメンバーに「ありがとう」という言葉が出て、握手をかわした。そしてT、N、吹野は縦走路入り口のような弥山頂上まで行き、その先の縦走路を眺めた。
南壁側からガスが上がり、縦走路がくっきり線になって見えた。今日はチャンスとばかり、縦走していく人もあった。
SACのツェルトの中で昼食。私はパーティの雰囲気の良さにうれしくなって「来年もいっしょに元谷でテント泊、登山しましょうね」と言って いた。
 12:00下山開始。12:45六合目小屋着。ここでアイゼンをはずして、シリシェード、あっという間に元谷に着いた。なんて雪山は面白いんだろうと思った。
14:30B隊も到着。15:00両隊とも目的達成できて、乾杯。
18:00夕食、後、SACの人と入り混じっての宴会。昔ながらの生粋の岳人達だった。
21:00就寝。
13日5:00起床、朝食後、テント撤収、出発。元谷大堰堤で記念撮影。9:00下山でS ACの人と別れ、10:45日吉津の温泉で長崎一行と別れた。また大山に来てくださいね。
参加者:
A隊(行者尾根〜弥山往復) 2名
B隊(宝珠尾根〜天狗往復) 4名  会員外 6名

大山

大山北壁別山

元谷に設営

三鈷山を望む

第1356例会 大山(天狗ヶ峰)

三田 徹

2/11  09:00 下山キャンプ場発、吹野さんと合流しベースとなる元谷を目指す。
元谷には 10:35 着。テント2張を設営し、行動食を取る。吹野さんが用意してくれたホカホカおにぎりを美味しくいただく。
12:30 B隊(下松八重、吉村、三田、窪田、商短山岳会谷川さん)は翌日登る予定の別山尾根の偵察に出かける。トレースをたどるが、数日前の暖冬の後に降った雪が弱層となっており、雪崩を避けるため、途中から樹林帯に入りラッセルする。下部稜線に出るがガスのため、北壁は見えず、目指す別山バットレス(中央稜)の取りつきはわからなかった。
14:00偵察を終了し14:30にテント場に戻る。


別山バットレスを探す

別山尾根下部にて

2/12  4:00起床。雪は一晩中降っており、せっかく昨日つけたトレースは完全に埋まっている。
B隊は別山登攀をあきらめ、下関山岳会と相談の結果、長崎山岳会4名、下関山岳会2名で宝珠尾根から三鈷峰を目指すこととする。
宝珠尾根は取りつきからラッセル、6名で3分交代。ガスっているため赤布を適宜立てて行く。
上宝珠越を過ぎたところで縦走中の高年2名とすれ違う。昨日はタイムアウトで勝間ケルンの近くに雪洞を掘ってビバークしたとのこと。登るにつれ、ガスが晴れて来る。別山尾根もよく見える。
弥山への縦走路には 9:55着。すっかり晴れ渡り、日本海、三鈷峰、正月敗退した勝田ヶ山周辺が見渡せる。
天候が良いため、予定を変更し三鈷峰へは行かず天狗ヶ峰を目指すこととする。
南壁側に雪庇が発達しており、踏み抜かないように慎重にルートを取る。
10:55天狗ヶ峰着。着いた時には剣ヶ峰も良く見えており、縦走しようかという話になったが、暫くしてガスが湧き上がってきたので引き返すこととする。
ユートピア小屋で11:40から12:50まで休憩した後、往路をたどり、14:15 テント場へ戻る。
今日は、最初から最後まで自分達でラッセルしてトレースを作ったということもあり、また、天候にも恵まれ充実した山行であった。
谷川さん、下関山岳会さんお世話になりました。

   

宝珠尾根をラッセル

旗竿おじさん

もうすぐ弥山縦走路

天狗ヶ峰を目指す

雪稜を慎重に歩く

天狗ヶ峰はもうすぐ

エビの尻尾に覆われたユートピア小屋

参加者: 
B隊 会員4名(吉村、下松八重、窪田、三田) 会員外 2/11:1名、2/12:2名